行列のできる奇跡のケーキ屋さん

奇跡のケーキ

ショコラ・ヴォヤージュにおいては、財料や作り方の調節だけでなく、もうひとつ私なりにこだわっていることがあります。

それは、生クリームをガナッシュで包むときには、「みんなを幸せにしてね!」「みんなを笑顔にしてね!」「楽しいことがたくさんありますように!」と一粒一粒に心を込めながら、ときには、実際にそれを言葉にしながら包んでいることです。

このようなことが、ショコラ・ヴォヤージュの味を左右するかどうかは私にはわかりません。

でも、お客様の手元に届いたショコラ・ヴォヤージュの一粒がその人を幸せにしてくれたらいいな、笑顔にしてくれたらいいな、という想いを込めながら作るようにしています。

“言霊”といわれる言葉が存在しているように、きっと私のそんな想いも、ショコラ・ヴォヤージュにも伝わり、そして、ショコラ・ヴォヤージュを手にしたお客様にも届けばいいなと思っています。

また、“波動”という言葉もあるように、「美味しく食べていただけますように!」「楽しい時間になりますように!」という私の想いは、そのままお客様にも伝わるのではないかと思っています。

実は、このように、心の込もった商品を作ることこそが、どんなにいい財料を使うことよりも自分の中では大切にしていることでもあるのです。

どんなにいい財料を使用したとしても、いやいや作ったり、イライラしながら作ったりするお菓子やケーキが果たして美味しいものになるでしょうか?

私は、そうは思わないのです。

作る側の想いも、きっと美味しさを作り上げるひとつの要素になると思うのです。

「行列のできる奇跡のケーキ屋さん」大濱史生 著 / 信長出版より