
ご存知、新撰組副長の土方歳三の言葉にこんなものがあります。
「どうなる、とは漢(おとこ)の思案ではない。
婦女子の言うことだ。
漢とは、どうする、ということ以外には思案はないぞ。」
「どうなるんだろう?」ではなく、
「どうかしてやる!」、
不安に躍るのではなく「勇気で躍れ!」ということでしょうか。
一流の男になるか、はたまたその他大勢の男となるか。
(中略)
もう一つ、安藤組の組長だった安藤昇さんの言葉をご紹介します。
“「男の品位」とは、言行の一致にして一念に殉じることを言う。
つまり、「やる」と約束したことは命を取られてもやり抜く。
「やらない」と言い切ったら、万金を積まれても微動だにしない。
そして、事に臨んで弱音を吐かず、失敗したら無念の一語を呑みこんで潔く責任を取る。
これが「男の品位」だ。……
価値観の多様化などともっともらしいことを世間では言うが、そうではない。
「男の品位」は時代を超えて不変なのだ。”
(安藤昇 著 『男の品位』青志社)
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「魂の読書」
清水克衛 著
育鵬社より
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