
イギリスの女性小説家だったジェーン・オースティンは
「自分自身では『すばらしい成果だ』と思えることであっても、世の中の半分の人は、そのすばらしさを理解できない」と言いました。
実際に、会社などでは、よくあることだと思います。
自分としては、「いい仕事ができた。周りの人たちも、高く評価してくれるだろう」と考えます。
確かに、高く評価してくれる人もいます。
しかし、まったく評価してくれない人もいます。
「あんな仕事しかできないのは、まだまだ未熟な証しだ」と言う人もいます。
そんなふうに批判されたら、本人とすれば「どうして私の仕事のすばらしさを理解してくれないのだろう」と腹が立ちますし、心も動揺します。
そのために気持ちが滅入って、仕事への意欲を失ってしまう人もいるかもしれません。
そうならないためには、批判的なことを言う人ばかりに意識を向けないことが大切です。
ジェーン・オースティンは、「世の中の半分の人は、すばらしさを理解できない」と述べました。
しかし、違った角度から見れば、「あとの半分の人は、すばらしさを理解し賞賛してくれている」と言えるのです。
どのような仕事をしても、批判する人は必ず現れます。
大切なのは、批判する人の言葉に意識を奪われるのではなく、「すばらしい」と評価してくれる人のほうへ意識を向けることなのです。
そうすれば自信が生まれ、心が動揺することもありません。
『心が揺れないクセづけ』
植西聡 著
海竜社
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