
写真家の篠山紀信さんが「一流になればなるほど写真を撮る時間が短い」と話されていたのを聞いたことがあります。
篠山紀信さんと言えば日本を代表する写真家です。
その大御所が言うには、撮影の依頼を受けたときすでに、自分の中で「こういうものを撮ればいいんだな」というコンセプトができ上がっている。
だから撮影は3枚くらいで終わり。
これが二流、三流になると撮影時間がやたら長い。
最初からコンセプトを持っていないので、「いいね!もうちょっと!もうちょっと!」となっていくのです。
要するに、一流の写真家は撮影前から相手が撮りたい写真がわかっているけれど、二流、三流になるとそこがわかっていないからコンセプトがなく、撮影に時間がかかるのだそうです。
これは他の分野にも通じる話だと思います。
_______
「お金持ちになった人が貧乏な頃からやっていること」
田口智隆 著
フォレスト出版より
![]() |