上原 春男 「抜く」技術

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人生 いいため話
画像:http://www.gatag.net/

戦後、消費が美徳の社会に変るにつれて、

「私を抜く」よりも

「私を押し出す」ことをよしとする考え方が主流となり、

自分は勘定に入れず相手に道を譲るどころか、

われ先にと列へ割り込むような人がふえてきました。

いい学校、いい会社へ入り、人より先んじ、人より多く所有し損得でしか価値を測らない。

そんな「押し」の強い人間を「勝ち組」と称するような社会ができあがったのです。

しかしそれはまた、妙に肩に力の入った、息苦しい、余裕に乏しい社会でもあります。

むろん抜くといっても、単なる手抜きとは違います。

がむしゃらに押す経験があって初めて、抜く力の加減や感覚も養われる。

そんな絶妙な「抜き」のある商品は売れますし、そんな組織は成長します。

そして、そんな人間には大きな魅力があるのです。

引用:「抜く」技術
上原 春男 著
サンマーク出版