中山靖雄 「すべては今のためにあったこと」

banner02
考え方 いいため話
画像:http://www.gatag.net/

人は、いいことも悪いことも、すべてひっくるめた条件の中で、人間の幅が広がっていくのです。

そういうふうに人生をとらえることができれば「見るに意味あり」で、自分が見させられるものへの意味を見出せます。

「聞くにわけあり」で、これを聞くというのは、何かわけがあるから聞かされたのだと思えてきます。

「出会いに縁あり」で、出会うということは、この出会いが自分に必要だったのだと受け止めていける。

こういう世界があるのではないかと思うのです。

「見なければ、気にならない。聞かなければ、苦にならない。誰が見せるんだろう。誰が聞かすんだろう」

なにか必要があって見せられたり、聞かされたりしているのだ。

そう考えてみてください。

そして、自分のこととしてとらえていくのです。

たとえば、電車で足を一回踏まれたら、誰でも踏んだ人を責めます。

二回踏まれたら、踏んだ二人目を責めますか?

でも、三人目に踏まれたら、いよいよ自分で考えますよね。

「自分の立っている場所が悪いのだろうか」とか、「私も踏まれないように注意しなくては」と、自分のこととしてとらえるようになります。

これが常にできるようになったら、みんな少しずつ優しくなれます。

見なければ、気にならない。

聞かなければ、苦になりません。

いったい誰が見せるんだろう?

いったい誰が聞かせるんだろう?

このことを感じながら生きることが大切なのです。

《すべては今のためにあったことです。つらかった過去もすべて 今を喜んで生きるための根になっています》

引用:すべては今のためにあったこと
中山靖雄 著
海竜社