
「意見」というのは、極めて曖昧なものです。
そして、私たちのよくある間違いは、
自分自身に対する他人の意見やアドバイスを安易に受け入れてしまうことです。
もし、数学のセンスがあるかどうかについて本気で考えるなら、数学の専門家に聞くべきです。
サッカーのセンスがあるかどうかを本気で考えるなら、
サッカーの専門家に聞くべきです。
健康や体の調子が悪いときに、それについて考えるなら、
医者に聞くべきであって、周囲の素人に聞くべきではありません。
ところが実際は、身近にいる何の専門知識もない人が意見を送ってきます。
例えば、あなたが
「会社を辞めて起業しようと思っている」と言うと、
周りの人が
「思いとどまった方がいい」「きっとうまくいかない」
という意見やアドバイスを送ってきます。
しかし、その人たちに起業経験がない限り、
あるいは起業して成功した経験がない限り、
その意見がどれだけ適切かは、極めて怪しいでしょう。
(しかも、意見を言っている側は親切で言っていると思っているから困りものです。
実際は親切というよりも、
単に自分の意見を言いたいだけの場合がほとんどです)
引用:自分を不幸にしない13の習慣
小川忠洋 著
アスコム
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