
結婚をするとこんな愚痴をこぼす女性がいます。
「料理に洗濯、掃除に買い物…。家事なんて雑用ばかり。夫や子どもにほめられるわけでも、感謝されるわけでもないし、嫌になる」
お金を稼ぐことや評価につながること、得をすることなど、目に見える成果を出すことだけが大切だと思っているから、不満が出てしまうのです。
何事も「心の持ち方」ひとつで「やらされている仕事」が「周りを幸せにする役目」に変わります。
すべての行為を意義付けることが大切です。
家事も心を込めて、家族の幸せを願って行うといろいろなことに気が付きます。
例えば、食事前にテーブルをセッティングするとしましょう。
もし、雑用だと思っていたら、テーブルにごはんとおかずを適当に並べて、箸を置いて終わりです。
これが「自分の役目は家族に喜びを与えること」だと考えていたなら違ってきます。
「より美味しそうに見えるようにランチョンマットを敷こう。色はおかずや食器に合わせてこれにしよう」
そんな気持ちで仕度をするようになると、自分も相手も気持ちよく、また、料理もワンランクアップする、などということになっていくものです。
こうした小さな思いの積み重ねが、やがてあなたの幸せになって返ってきます。
仏教に「因果応報(いんがおうほう)」という言葉があります。
ややもするとこの言葉は、悪いことをしてバチが当たるというようなイメージを抱かれがちですが、
本来の意味合いからするとそんなことはありません。
「幸せになってほしい」というあなたの優しい思いが周囲に以心伝心し、いつかあなたに返ってくるのです。
会社でもそうです。
毎日のコピー取りも、お茶くみも大事な仕事。
そう考えると、「雑用」なんてないのです。
すべての行動に心を込めながら行うことが、あなたに幸せを呼び込むのです。
引用:仏様からのアドバイス
筒井寛昭 著
ワニブックス
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