
この世の中には、三種類の人しかいないんだよ。
ひとつは向上心を持って、喜んで仕事をする人。
お客さんにもっと喜んでもらいたいとか、もっとみんなを幸せにしたいとか、そういう気持ちで常に工夫したり、行動したりする人を、向上心があるっていうんだよ。
次ぎにね、『このままだとお店がつぶれちゃうから、仕事しようかな』っていう気持ちで仕事をする人がいるの。
この人は“恐怖”を元にして動いているよね。
神は“恐怖”で動く人がキライなの。
だから、神さまは絶対この人の味方はしないから、この人は自分の努力だけで仕事をしていくことになるんだよ。
最後に、『このままだとお店がつぶれちゃうけど、それでもやる気がでない』っていう人がいるよね。
切羽詰っているのに、それでもやろうとしない人。
お客さんが来ないのに、『この味を守らなきゃ』とか言って、改良しない人。
そういう人に、神は『退場』をくれるの。
そうすると、いつのまにか店がなくなっていたりするんだよ。
ちなみに改良するのに、お金はいらないんだよ。
仕事がヘタな人ほど、お客さんが来ないと『内装を変えなきゃいけない』とかお金をかけようとするけれど…
お客さんに笑顔で接するとか、返事を良くするとか、料理の味を良くするとか、お金をかけないでできることっていっぱいあるんだよ。
お勤めしている人は、『いつもブスッとしている』とか、『返事が悪くて頼みづらい』とか、そういう態度をとっていると、その会社から退場をもらうことがあるよね。
そういう人って、自分の態度を改めない限り、他の会社に行っても退場が待っているんだよ。
『この会社に、徳をさせよう!』と向上心を持って働けば、会社にとってなくてはならない人間になるよね。
退場と言っても、それは神の愛なんだよ。
だって、その人は退場をもらわないかぎり、自分の思いや働き方を変えないよね。
だから、退場をもらって、初めて自分のことをあらいざらい見直すんだよ。
その機会を神がくれているの。
『退場』って、人生にもあるんだよ。
オレたちは魂を向上させるために生まれたのに、いつまでも向上しないで、くだらないことを言っていると、神さま『帰ってこい』って言われるんだよ。
それが『人生の退場』なの。
退場させられない前に、向上心を持って、自分からやるの。
オレたちだったら、人を幸せにするとか、健康にするとか、持って生まれた使命があるんだよ。
そいう人は、寿命が来るまで『退場』にはならないからね。
引用:『斎藤一人 誰でも成功できる押し出しの法則』KKロングセラーズ
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