
樹木は10メートル以上の高さのものも珍しくない。
しかし、どんな高い木であっても、てっぺんまで水が行きわたり青々と茂っている。
どんな秘密があるのか。
まず考えられるのは毛管現象だが、これだけでは10メートル以上上がることはできない。
では、葉が水分を蒸発させ、その力で吸い上げているのか。
しかし、葉のない季節も水は先端まで届いている。
となると最後は、根の力(根圧)ということになるだろう。
根からぺってんまでの水の通り道は導管と呼ばれ、毎年、樹皮の裏に新しくつくられる。
地中の水はまず浸透圧で根毛に入り、枝根、根、導管を通っててっぺんまで押し上げられる。
根圧というのはそれほど強い力なのである。
もちろん、毛管現象、蒸発力もそこに加わる。
引用:坪内忠太 著
『子どもにウケる楽しい雑学』新講社
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