
あなたが生み出す価値を決めるのは、デスクに座っている時間の長さではない。
重要なのは、そうした時間につぎ込むエネルギーだ。
時間管理に関するおびただしい数の本は、あなたがコントロールすることのできない要因(時間)に焦点をあてている。
仕事の能率を高める、あるいは維持するためには、それよりもエネルギーの管理と再生が重要になる。
アスリートはそれを知っているが、体ではなく脳を使う場合、私たちはこのことを忘れがちだ。
がんばって働くことが悪いというのではない。
ここで言いたいのは、人よりもがんばって長く働くことが成功への唯一の道だと思い込まないように、ということだ。
働きすぎは健康と幸福を阻害し、仕事の質にも悪影響を及ぼす。
周60時間働くと、エネルギーの低下によって平均的な生産性はマイナスに落ち込みかねない。
つまり働かないほうがいいという状態だ。
生産性を高めるには、エネルギーを管理し、その再生に時間をとる必要がある。
さらに効率も高めるには、最も高い価値を生む仕事や計画に取り組むようにする必要がある。
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脳のフィットネス完全マニュアル
フィル・ドブソン 著
斉藤裕一 訳
CCCメディアハウス
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