
どうすればモチベーションの低いメンバーを変えることができるのでしょうか?
“高い給料がもらえる” “残業が少ない” “休みが多くとれる”
このような待遇面の改善が高いモチベーションにつながるかというと、それはあくまで期間限定的なものだと私は思います。それよりも、
“自分の成長が実感できる” “仲間と分かり合える、助け合える” “人から感謝される”
こうした精神的な面での充実、やりがいや働きがいといったところで、人はモチベーションを高く保てるのではないでしょうか。
そんな社員を育てるためには、リーダー自らがモチベーションを高く維持し、社員たちのやりがいに火を付ける必要があります。
私たちはこれを「自然性」リーダーという言葉で表現しています。
自然性リーダーがいると組織はどうなるのでしょうか?
まずはメンバーが仕事に対してどのようなモチベーションを持っているかということについて整理します。
これは大きく三つのタイプに分けることができます。
「自然性」・・・自力で良くしようという意欲(火種)を持っている
「可燃性」・・・他力本願に考えている、自己都合と会社都合の両方の視点があり、その比率によって燃えやすさは変わる
「不燃性」・・・何か明確な意思を持って拒絶している、その要因は明確にできる
モチベーションの高い自然性リーダーがいると、その情熱が可燃性のあるメンバーに伝わり、やりがいに火を付けることができます。
するとその火が徐々に強くなり、他の可燃性を持った人たちにも炎が燃え広がり、組織全体のモチベーションを上げることにつながります。
(中略)
また、たとえ不燃性を持った人でも「なぜ燃えられないか?」を明確にし、その要因を解消することで、マイナスのモチベーションから大きくプラスのモチベーションへと化学変化することもあります。
リーダーの資質は「根気よく炎を燃やし続けられること」と言い換えることができます。
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Employee Happiness 社員幸福度
桑野隆司 著
クロスメディア・パブリッシング
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