稲盛和夫「全社員の物心両面の幸福を追求すること」

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美容 いいため話
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「全社員の物心両面の幸福を追求すること」を日本航空の企業としての目的(経営理念)に定め、それを社員に徹底して伝えていった。

これは私の経営哲学の根幹をなす考え方であり、私が創業した京セラやKDDIも同じ考え方をベースに経営をしている。

この経営理念に対して「社員の幸福を企業の第一の目的とするのは、公的支援を受けた企業にはふさわしくない」という批判を受けたが、企業はそこに集う全社員の幸福のために存在するというのは私の揺るぎない信念である。

その考えをあらためる気持ちは一切なかった。

経営者が社員の幸福を考えずに利益だけを追求しても、社員が心から協力してくれるはずはない。

しかし、経営者が社員のことを何より大切に思い、全社員がやりがいと誇りを持って生き生きと働けるようにすれば、結果として実績もあがり、株主にもより多く報いることができるはずである。

こうした「経営の目的」を説くことで、社員たちは日本航空を自分たちの会社だと考えるようになり、再建に向けた強い意志を全員で共有することができた。

幹部社員から一般社員まで、自分たちの会社のために自己犠牲も厭わない姿勢で再建に臨んでくれた。

このことが会社再建の最大の原動力となった。

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稲盛和夫の実践アメーバ経営

稲盛和夫 著

日本経済新聞出版社