
「より良い仕事を成し遂げたい時は、どう願ったら良いのでしょうか?」
まず、「本当は、“今・ココ”しかない」と知ることです。
過去は「過ぎ去って、今はない」から過去なのだし、未来は「未だ来ない」から未来なのです。
本当にあるのは、「今・ココ」という現在だけなのです。
そして、これは実に実に不思議なことなのですが、「“今・ココ”に集中し、今の役割になりきって行動する」と、なぜか、必ずその行動が、過去から未来にわたるすべての人や物事にとって、最善・最適な行動となるのです。
なぜだか自分ではわからないことですし、そう計画して行動したわけでもないのですが、なぜかそうなるのです。
そうした不思議な「いのちの成り立ち」を、道元禅師は「現成公案」と名づけました。
「“今・ココ”という現在(現)に、成り切って(成)行動していけば、その行動は、世界全体(公)にとって、最善・最適(案)な行動となる」と、おっしゃっているのです。
そういうことがわかって、私はずいぶん楽になりました。
「未来や過去に気を取られず、何もかも忘れて、現在出会っている仕事だけに没頭していればいいのだ。
そうすれば、必要な時に必要な“考え”なり“人の話”なり“出来事”なりが現われてきて、次にやらねばならない仕事がわかってくる。
そうすれば、次はその仕事に没頭すればいいだけなのだ」と。
そう決意すると、なぜか仕事全体のつじつまが合って来て、最高の仕事ができるのが不思議です。
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開運!まいにち神様
立花 大敬 著
KADOKAWA
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