管理しない会社がうまくいくワケ

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会社 いいため話
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マーク・バリフとポール・ハバードは、世間でも評判の高いヘルスケア関連会社の共同CEOである。

彼らが組織をまとめあげるのに活用したのは “外向き思考のアプローチ”だった。

これは、数年前に彼らがニューヨーク市の由緒ある未公開株式投資会社の経営陣とミーティングを開いたときの話だ。

彼らの会社は、過去5年間の売上高、および営業利益の年平均成長率がそれぞれ32%と30%という成績をあげていたため、投資家と話をすることになんのプレッシャーも感じていなかった。

「御社がこれまでに業績を立て直した医療施設は50社を越えるそうですね?」

投資会社の執行役員が尋ねてきた。

マークとポールはともにうなずいた。

「いったいどのような方法で?」

2人は顔を見合わせ、互いに相手が答えるのを待っていた。

「すべては、ふさわしいリーダーを見つけだし、いかに育てるかにかかっています」

ようやくマークが答えを返した。

「では、あなたがたがリーダーに求める最も重要な資質とは何ですか?」

「謙虚さです」

今度はポールが答えた。

「謙虚さが、業績を上向きにできる人間とできない人間とを分けるのです。

成功を収めるリーダーになれるのは、自分の利を超えて、部下や従業員の本当の能力や手腕を見抜けるだけの謙虚さをもった人です。

彼らは決して自分がすべての答えを知っているかのような態度をとりません。

むしろ、直面する問題に対し、従業員たち自らが“答えを見つけなければ”と思うような環境づくりをするのです」

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管理しない会社がうまくいくワケ

アービンジャー・インスティチュート 著

中西 真雄美 訳

大和書房