
成長というのは周りが「させる」ものではなく、自分で「する」ものですから、必要最低限これだけは押さえてほしいというものや、会社の共通言語として知ってもらったほうが生産性が高まるものだけに絞って必須化しています。
役員や人事が講師になるものと、外部のプロフェッショナルにお願いしているものがありますが、共通して取り入れていることは「リフレクション(内省)」です。
研修はどうしても、受講した(させた)だけで満足して終わってしまうことも多いですが、学んだことは習慣化しなければ意味がありません。
習慣化のプロセスは4段階あり、
① 無意識無能(知らないのでできない)
② 意識無能(やってみようと意識してもできない)
③ 意識有能(意識すればできる)
④ 無意識有能(意識しなくてもできる)
この順番で習慣化していきます。
習慣化するためには、研修後にリフレクションできる仕掛けをいくつか取り入れると効果的です。
代表的なものとしては、受講後数か月経ってから「振り返り」のためのプログラムを実施したり、本人と上司が定期的に「チェックリスト」で習慣化しているかを確認するなどです。
決して難しいことではありませんが、こうした「内省のしかけ」もあわせて行うことにより、学びを早い段階で定着させることが可能になります。
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日本一働きたい会社のつくりかた
羽田幸広 著
PHP研究所
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