
あなたは、夏休みの宿題を最後の1日で片づけたことはありませんか。
多くの人が、夏休みの宿題を最後の1日、あるいは最後の数日で片づけた経験があると思います。
宿題が1日で終わるのであれば、最初の1日で全部やってしまえばいいと思いますが、実はそれはできないのです。
背水の陣。火事場の馬鹿力。窮鼠猫を嚙む・・・。
限界状況に追い込まれた人間が、実力以上の力を発揮することは、昔から知られています。
また、あなた自身も、夏休みの宿題に限らず、「明日までの締め切り」といった期限が迫った仕事に取り組む場面で、「火事場の馬鹿力」を実感したことがあるはずです。
制限時間を決めると仕事は効率化します。
「1時間で終わらせる」といった時間単位で制限時間を設ける、あるいは「〇月〇日まで」という期限や期日を設けても同様に集中力がアップし、仕事の効率が高まります。
それでは、なぜ人間は追い込まれると、そこまでのすごい力を発揮できるのでしょうか。
これもまた、脳科学的に説明されます。
人は追い込まれると、脳内でノルアドレナリンが分泌されます。
ノルアドレナリンは、集中力を高め、学習能力を高め、脳を研ぎ澄まします。
結果として、脳は最高のパフォーマンスを発揮するのです。
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神・時間術
樺沢 紫苑 著
大和書房
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