
現代小売店の最大の欠陥の一つは、どの店も同じような品を並べ、同じような値段で、同じような売り方をしていることだ。
1、どこにでもある品とほとんど同じ品
2、どこでもやっている同じ売り方
3、どこの店に行っても同じような値段
4、どこの店も同じような店づくり
5、その上何をしたらよいか考えもしない
6、どうすることが正しいかさえ自覚していない
つまり、商品にも、経営にも、まったく個性がないことに気がついていないのである。
この店だけの独自の方針や政策とか商品とかが、お客からは見えてこないのだ。
それでいて、競争の激しさや大型店の進出を恐れて、自分では何もしないで助かる路を求めている。
これでは、お客からは見放され、自分で売りたい商品も手に入らなくなり、消滅するしかないではないか。
_______
店はお客さまのためにある
倉本 長治 著
商業界
![]() |