どこから買うのか

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買い物 いいため話
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自社製品の使用について原点に返って考えてみると、それは愛社精神の表われであるともいえる。

皆で力を合わせてつくっている製品である。

たとえ自分は経理部門にいて、製造や販売とは直接に関係がなくても、出来上がった製品の中の幾分かには、自分の努力がこめられている。

それにもかかわらず、その製品に愛着を感じないのは、人間らしさを失っているからではないか。

同じ会社にいる仲間の努力に対して、あまりにも冷淡ではないか。

そのような視点から見ても、自社製品を誇らしげに利用している人には人情味を感じる。

人間としての温かさがあるので、人柄に引きつけられる思いがする。

スーパーマーケットでアルバイトをしている若い人が早番で帰るとき、その店の惣菜を、母親のつくる夕食のおかずの足しにといって買って帰ったとする。

惣菜部門の人だけでなく、その話を聞いた全員が、その「かわいらしい行為」に好感を抱くはずである。

即座に皆の人気者となり、いろいろと世話を焼いてもらえるようになるはずだ。

皆の努力を「買った」のが、皆が喜んだ理由である。

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ちょっとしたことで「かわいがられる」人

山﨑 武也 著

三笠書房