投資家として第一にアドバイスできることは「良い消費者になる」

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消費者 いいため話
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私が投資家として第一にアドバイスできることは、「良い消費者になる」ということです。

さきほども説明したように、私たちは消費者という立場であまりにもモンスターになりすぎていて、王様のように威張り過ぎている。

まずそこを改善していかなければいけません。

私は居酒屋やレストランに行くと、必ず「ありがとう」と言うようにしています。

おいしい食事とすばらしいサービスをしてもらったのですから、感謝の気持ちを告げるのは当然でしょう。

マクドナルドには「スマイル0円」と書かれていましたが、消費者も「スマイル0円」です。

生産者と消費者は互恵的に対等な立場ですから、こちらからも「ありがとう」と言うべきなのです。

日本にはチップの文化はありませんが、「ありがとう」こそがチップの役目を果たすのだと思っています。

コンビニでアルバイトをしている学生が、「お客さんから『ありがとう』と言われると、自分でも信じられないくらい嬉しくなるし、やる気も出てくる」と言っていました。

接客業をしたことのある人なら、この感覚がよく理解できるのではないでしょうか?

そうすると、「もっとお客さんに満足してもらうために何をすべきか?」などと考えるようになるのが、人間の自然な感情です。

ブラック消費者がブラック生産者を生み出すのと180度逆の、グッドスパイラルが生まれていきます。

「ありがとう」と言うことは、最終的には、自分のところに返ってくるんですね。

先日、タクシーに乗ったときに、運転手さんに「降りるときにお礼を言う人はどれくらいいますか?」と聞いてみたところ、「20~30人にひとり」と言う答えでした。

しかも、「紳士やエリートっぽい人、お金を持っていそうな人、長距離を乗る人ほど、感謝の気持ちを言ってくれる」のだそうです。

統計を取ったわけではないので、詳しいことや因果関係まではわかりませんが、やはり感謝を伝える人というのは、お金や労働の価値をわかっている人、経済とはどういうものかを実感している人なのではないでしょうか。

お金持ちだからお礼を言うわけではなく、お礼を言う人だからこそお金持ちになったのではないか、と。

人間はそんなに器用な存在ではないので、ある人に対して上下関係を持ち出す人は、じつは腹の底では、すべての人間関係を上下関係で考えていたりします。

店員に対して威圧的な態度を取る人は、同僚や恋人や友人に対しても威圧的な態度を取ります。

部下にも怒鳴るでしょうし、仕入れ業者の人や掃除のおばちゃんにも横柄な態度で接したりするのは間違いありません。

そういうことはむしろ女性のほうがよくわかっていて、デートで相手の男性に対して幻滅するのは、レストランの店員などに対して横柄な態度をとる人だそうです。

よく聞く話だと思いますが、なぜ彼女らがそれを嫌うのかといえば、それは自分が恋人や奥さんになったときにされる態度だということに、しっかり気づいているからんですね。

経済は生産者・供給者がつくっているという側面もありますが、需要家である消費者が決めている部分が大きいと言えるでしょう。

だとすれば、その生産者・供給者の姿も消費者がつくっていて、消費者の責任というものがあることになります。

自分たちの社会を幸せにするのかどうかは、大部分は私たちの行動によるのです。

「ありがとう」と言えば「ありがとう」で返ってくるし、怒りは怒りで返ってきます。

それを止めるのも広めるのも、私たち次第なんですね。

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