
仕事の能率が上がらない人は、生活の中から「試験を受けている状態」をなくしてしまっている場合があります。
たとえて言えば、90分の試験があるところを「時間をかければできるから」と言って、家に持って帰り、一日かけてやろうとする。
ところが、基本回転数が上がらなくなるので、時間を延ばした分、多くの量をこなせるようになるとは限りません。
結局、夜遅くまでかかってしまい、「次の日の試験は朝九時からでは大変だから、午後から始めてもいいですか」ということを考え始める・・・。
律儀で努力家の人ほど「一日二四時間が仕事の時間」と考えがちですが、これは脳の性質から考えて、決して効率的な働き方ではありません。
同じ一生懸命に仕事をするのでも、「試験を受けている状態を一日に何回つくるか」という方向に考えを切り替えていかないと、いつまでも脳を上手く使えるようにはならないと思います。
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脳が冴える15の習慣
築山 節 著
NHK出版新書より
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