
私たちの時間や場所には限りがある。
そこに何もかも詰め込もうとするのは、小さな箱の中に図書館の本を全部押し込めようとするようなものだ。
できるはずがない。
あっという間に箱がぼろぼろになってしまう。
それなのに、私たちは制限のない生き方をやめられない。
まるで限度額を決めずにとめどなく買い物を続けているようなものだ。
欲しくもないものや、なんの必要もないものがどんどん家の中にあふれかえっていく。
制限のない生き方は、たったコップ1杯の赤い水を大海に注ぐようなもの。
赤い水はあっという間に薄まって「無」となってしまう。
しかし、焦点を絞り込んだシンプルな生き方なら、大海をドラム缶くらいにまで小さくすることができる。
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減らす技術
レオ・バボータ 著
ディスカヴァーより
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