足が臭いファーストクラス客への対応

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足 いいため話
画像:http://gahag.net/

ある夏の暑い日のこと、著名な企業の社長がファーストクラスにご搭乗されたときのことです。

社長はウェルカムドリンクを飲んで一息つかれたあと、おもむろに靴を脱ぎ、靴下まで脱いで足を伸ばされました。

そのとたん、ファーストクラスの客室中に、ものすごい臭いが漂ってしまったのです。

たまりかねた若い男性CAが、その社長のもとに行ってこう言いました。

「失礼いたします。お客さま、御御足(おみあし)が臭うございます」

さあ、大変。

その社長は顔を真っ赤にして激昂されます。

「だからどうしろというんだ!」

いくら最上級の敬語を使ったとしても、このような言い方でアプローチしては失礼千万です。

では、こんなときは、どのような言葉をおかけするべきでしょうか?

たとえば、次のようなアプローチでコミュニケーションを図るのはどうでしょう。

「お客さま、今日はたいへん暑い日でしたから、汗をおかきになられたのではないでしょうか。よろしければ、こちらで御御足をお拭きになりませんか?」

そう言って、冷たいおしぼりを差し出せば、それは注意ではなく、おもてなしの行為、心づかいになります。

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“心づかい”の極意

江上いずみ 著

ディスカヴァーより