
観客の前でパフォーマンスをするとき、私は「私という登場人物」を描く作家になります。
観客のために、「私」の魅力や可能性を引き出せることはなんでもします。
あなたも、あなたという登場人物を描く作家になってください。
もしあなたが小説や映画に登場するとしたら、どんな人間として描かれるでしょう。
伸び伸びとしたおおらかな人物?
それとも慎重で細かいことにこだわる人物?
襟は開けてる?留めている?
ネクタイはしている?していない?
シャツの裾はズボンに入れている?出したまま?
あなたの服装は自分が与えたいイメージに合っていますか?
どんな選択をするにせよ、大事なことは一貫性を守ることです。
自分が演じたい人物にふさわしい服装をするように、常に心がけてください。
私は正装の燕尾服(えんびふく)を着てショーに出ます。
高級時計に、光沢のある絹のネクタイ、そして金鎖のついた眼鏡を身につけます。
ステージのイメージを損なわないように、仕事以外でも質の良い服を着るようにしています。
自分がひとりの登場人物を演じていることを忘れないでください。
どんな人間かをはっきりと定め、それを演じきるのです。
自分を輝かせてください。
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マジシャンだけが知っている 最強の心理戦略
スティーブ・コーエン 著
宮原育子 訳
ディスカヴァーより
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