オレは、こんな会社じゃなくて、もっと一流の会社に行きたかったんだ

男性 いいため話
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たとえば、入社試験を受けて、「彼は入ったのに、私は落ちた」みたいな話がよくあるでしょう。

私は自分がもし落ちていれば、必ず、落ちたほうがよかったんだ、と思うたちです。

この前、第一志望の会社に就職できなかったという人に会った時、

「その会社にはすごく嫌な奴がいて、入らなかったほうがよかったのよ」

と言いました。

「自分の良さをわかってくれない会社なんか入らなくてよかった」でもいいのですが、私がその会社に入っていたら将来、何か自分に悪いことがあるだろうという気がする。

そして、受かった第二志望の会社に、自分がやるべき任務があったんだ、と受け取るのです。

楽観主義者だと言われればそうですが、私はうまくいかない時はいつも神さまから「お前は別の道を行きなさい」という指示があったと思うんですね。

だから運が悪い場合はそこでぐずぐず悩むのではなくて、運命をやんわり受け入れられる心理でいたい。

そして、次の運命に協力的になる。

自分で望んだわけではないけれど、それによって神さまは私に何をご期待ですか?と考えるわけですね。

そうすると、たいてい運命が開けてくるものです。

事実、最善ではなく次善で、うまくいった人はたくさんいます。

「ほんとうは三井物産か三菱商事に行きたかったけれど、競争が激しくて、入れんかった。

それで地方の小さな会社に入社したら、大学を出ている社員も少ないし、あんまり頭の切れる同僚もいなくて、気がついたら社長になっとったわ」

というような人は、実に多い。

「オレは、こんな会社じゃなくて、もっと一流の会社に行きたかったんだ」と嘆くのではなく、「拾っていただいてありがとうございました」という謙虚な気持ちで、一所懸命にそこで働く。

そうすると、結構うまくいくことが多いですね。

《思い通りにいかないから人生は面白い》

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