
どんな仕事にも共通するのは、仕事をしていて
「ただ忙しい思いをしただけだった」と
暗澹とする場面が決して少なくないということだろう。
ここで私が提案したいのは、
成果を多角的にとらえてみること、つまり成果というのは、
直接的な成功だけではないということだ。
例えば、気難しい取引先が珍しく愛想がよかった、
残業したおかげで以前から探していた資料がみつかった、
外回りの途中でおいしそうなケーキ屋さんを見つけた、
というようなことでもいい、何かいいことがあるはずだ。
どんな些細なことでもいい。
それを成果のひとつに数えてみたらどうだろうか。
そうすれば、
「期待した成果は上がらなかった。でも収穫はあった」
「あの忙しさも、まったく無駄ではなかったな、
そこそこ嬉しいこともあったよな」
小さな成果をたくさん見つけて喜ぶ余裕を持てば、
目指す成果が上がらないことで心がふさぐこともないし、
ストレスも軽減されるはずだ。
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出典
[会社、仕事、人間関係が「もうイヤだ!」と思ったとき読む本]
斎藤 茂太 著
あさ出版より
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