イケメンの政治家は、そうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していた

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イケメンは成功する

1974年、カナダで選挙があった。

その選挙を調査したところ、イケメンの政治家は、そうでない政治家の2.5倍もの票を獲得していた。

イケメンたちの圧勝だったのだ。

《そりゃそうだろ。どんな世界だって、美人とイケメンに人気があるのは、当たり前だよ》

いや、ここで重要なのは、「イケメンに投票した理由」なんだ。

調査の対象となった投票者の73%は、「私が彼に投票したのは、彼がイケメンだからではない」と思っていたのだ。

「イケメンだから、投票しちゃった部分もあるかな」と思っていたのは、14%にすぎない。

人々は、「イケメンだから投票した」という自覚なしにイケメンに投票しただけでなく、「人柄が信頼できるから」とか「経済政策に期待できるから」とか「実力があるから」とか、容姿とは別の理由で、投票したのだと思い込んでいたのだ。

《たまたまそういう結果になっただけだろう》

いや、同様の研究は、山ほどあるよ。

たとえば、「採用面接で、身だしなみが、どのような影響を与えるか」という研究がある。

その結果、「仕事に必要な資格よりも、身だしなみのよさのほうが、採用決定に大きな影響を与えていた」ということがわかった。

そして、ここでも、面接官自身は、「外見は、ほとんど採用決定には影響しなかった」と考えていたのだ。

つまり、面接官は、「外見で採用したわけじゃない」と、自分では思っていたが、実際は、外見で採用していたということだ。

《どうしてそうなるの?》

つまり、「容姿が優れている」という特徴が、漠然と「その人間が全体的に優れている」というイメージに変換されてしまう。

「全体的に優れている」という印象を持ってしまうと、その政治家の、政治手腕も、人柄も、政策も、なにもかも優れているように見えてしまうわけだ。

この現象は、容姿に限った話ではないんだ。

たとえば、2001年、9・11テロが勃発したとき、ブッシュ大統領への支持率が急上昇した。

注目すべきは、このとき、ブッシュ大統領の経済政策への支持率まで、47%から60%に上昇したということだ。

『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』ダイヤモンド社