
楽に生きるためには、コツがあります。
それは、物事を楽に考えることです。
たとえば、自分がよかれと思ってしたことでも、結果的によくなかったりすることがあります。
たいていの人は「どうして?できない。どうしよう」となるのですが、ふだんから考え方が楽な人は、こういう失敗を材料にして、物事の核心をつかんで、結局いい方向へもっていってしまうのです。
それにはまず、素直になること。
そして、とりあえず何でも肯定する、認めてみることです。
「あれはだめ」「これは嫌い」「それは気に入らない」と否定ばかりしていたら、どうしようもありません。
そこから先へは進めないのです。
すごい人、すごいもの、成功している人、人気があるものなどは、尊敬しろとまではいいませんが、認めるのです。
そうすれば、耳のシャッターが上がりますから、いいこともずっと耳に入ってきます。
これがいつまでたっても認めずに否定ばかりしていると、耳のシャッターが降りたままなので、いい情報も素通りしてしまいます。
野菜が嫌いな人が、ビタミンやカロテンやカリウムなど、体に必要な栄養素がとれないのと似ています。
食べず嫌いは損ですから、思い切って口に入れてみる。
食べてみたら実はおいしかった、となればしめたものです。
また、以前に食べたことがあるけれど、どうも口に合わないという人だって、調理法を変えたら食べられるかもしれませんし、時間がたって好みが変わって、久しぶりに食べてみたら大丈夫だった、ということだってあるかもしれないのです。
物事だった同じです。
とりあえず受け入れてみれば、あなたにとって大事なことをみすみす見逃すようなことはないのです。
「起こることにはすべて意味がある」と思っていれば、たとえば喫茶店で頼んだものと違うものが来ても「あ、これ食べろってことなんだな」と落ち着いていられます。
その余裕が、あなたを楽にするのです。
『始めるのに遅すぎることなんかない!』サンマーク出版
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