レーガン元大統領の楽天性がアメリカを復興させた

banner02
レーガン いいため話
画像:wikipedia

レーガン元大統領のエピソードがあります。

大統領に就任して間もないころ、彼は、ホテルからリムジンに乗り込む折に、銃で撃たれて、重症を負いました。

大変な激痛だったと言われます。

そんな生死の境にあるようなギリギリの状況下にあって、まさに病院に担架で担ぎこまれようとするときに、その担架を担いでいる看護婦の手を握り、「妻のナンシーには内緒だよ」とウインクをしたそうです。

さらに、今まさに手術をしようとする執刀医たちをつかまえて、「まさか君たちは、(レーガンの属する共和党とは反対政党の)民主党員じゃないだろうね」とジョークを飛ばしたそうです。

なんという度外れた豪胆さでしょうか。

もちろん、自分の命が危ないときに、相手が共和党か民主党かなんてことは関係あるはずはありません。

そんな絶体絶命のときにこそ、明るいユーモア精神を忘れなかったレーガン大統領をアメリカ国民はすっかり見直し、この事件の後に彼の人気が急上昇したのも頷けます。

後にCNNの名物インタビュー番組、ラリー・キング・ライブに出演して、銃で撃たれたときの心境をレーガン大統領自身が語っています。

インタビュアーのラリーに、「そのときに大統領を撃った暴漢をさぞかし憎んだでしょう」と聞かれた彼は、次のように答えました。

「いいや、全然。

そのとき、僕は“上にいる友人”とよく話し合ったんだ。

後で、僕を銃で撃った青年は、精神的に非常にまいっていたってことを聞かされてね。

ああ、彼も祈りによって救済されるべき一人なんだって思い立ったんだよ」

神という存在を「上にいる友人」というセンスが、とてもすてきだと思いませんか。

直通電話でもかけるような気軽さで神様と話し合える、こうした陽気な自家発電パワーをもっているからこそ、危険な状況下でも明るいユーモア感覚を失わなかったのでしょう。

この天性の楽天性のゆえに、反対野党の民主党が多数派を占める議会の議員たちを一人ひとり粘り強く説得して、減税政策を断行し、経済を回復させ、また冷戦を勝ちぬき、ソ連を解体に追い込み、“強いアメリカ”を復活させることに成功したのでしょう。

『言葉には、なぜ現実を変える力があるのか?』きこ書房