村上春樹さん 【徹底して途中でやめる】


4000字、原稿用紙に10枚書いたところで書くのをやめるという。

雑誌のロング・インタビューではこう言っている。

「8枚でもうこれ以上書けないなと思っても何とか10枚書く。

もっと書きたいと思っても書かない。

もっと書きたいという気持ちを明日のためにとっておく」。

6枚書いて、ドラマチックな展開を見せる章を書き終わったとしても、続けて次の章の4枚を書くのだという。

要するに物量で決めていて、形式上のキリがいいところではやめないということだ。

作家のアンソニー・トロロープは「日々の小さな作業も毎日行えば、断続的でしかないヘラクレスの冒険にも勝る」と言った。

1日に大きな達成をするのは気分がいいものだ。

しかしたまにする大冒険より、毎日の継続を重視したほうが、長い目で見ると遠い目的地までたどり着ける。

(「ぼくたちは習慣で、できている。」佐々木典士 著 / WANI BOOKSより)