
人生の達人の生き方は、自分のところにやってくるものを拒まず、100%受け入れることです。
そして自分の人生から去っていくものを追わず、期待せず、ただ淡々と生きることです。
人生の目的は、あなたが心から大切だと思うものを大事にすることによってしか実現できません。
また、それは、目の前に来たものを大事にするということでもあります。
それがポジティブなものでもネガティブなものでも、来るものを拒まず受けとめること。
去っていくものは、追いかけようとはせず、ただただきれいに手放すこと。
この2つができると、あなたは幸せに近づけます。
そうはいっても、執着は、なかなか手放せないものです。
それは、お金かもしれませんし、若さかもしれません。
お金をもっていたい、若くありたいという気持ちを手放すことに、痛みを感じる人は多いと思います。
執着の対象は、別れたのに未練を感じている恋人かもしれないし、就職できなかった会社やうまくつかめなかったビジネスチャンスかもしれません。
そういうとき、それにしがみつこうとすると、他のものが見えなくなります。
たとえば、女性、男性で言うと、あなたのことを好きになってくれる人は、世界にはその人以外にたくさんいるはずです。
けれど、いったん執着してしまうと、そこが見えなくなります。
そして、苦しくなるのは自分です。
苦しくなったとき、「また、次があるさ」というのは、心を楽にしてくれるアファーメーションです。
自分がいましがみつこうとしているよりも、もっと素敵なパートナー、チャンスが必ず来ると保証されたら、楽に手放せるはずです。
あなたが成長したら、きっとそれに見合うものがやってきます。
そのためにも、何かにしがみつきそうになったら、大きく深呼吸をして、硬くなった手を開きましょう。
『人生の目的』大和書房
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