人生において成し遂げること

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人生病気

私たちはそれぞれ、「生きる目的」を持って生まれてきます。

つまり、今回の人生においてなしとげる「何か」を、各自が担っているのです。

その何かとは、「人々や世の中に貢献すること」かもしれませんし。

「人々を愛すること」かもしれません。

「これまでにない『価値』を創造すること」かもしれません。

そして私たちは、こうした自分自身の生きる目的につながる活動をしているとき、幸せを感じます。

本当の自分として生きていることに、充実感を覚えるのです。

ところが、現実の社会では、そうした生き方をするのが難しい場合が少なくありません。

社会生活を送る以上、私たちはある程度、社会のルールに従って生きていくことが求められます。

社会からの要請に応え、社会から望まれる形で生きていくことで、「社会的自分」がつくられていきます。

そして、その社会的自分と、自分の生きる目的が合致しないケースが多々見られます。

たとえば、「俳優になりたい」「小説家になりたい」という夢があっても、まわりの大人たちから「夢だけで食べていけると思っているのか。安定した会社に就職しろ」と言われて反対されるのは、わかりやすい事例でしょう。

人は誰しも、「生きる目的」に向かって生きていきたい欲求があるのは、前述した通りです。

そのため、社会的自分と本当の自分との間に葛藤が生まれます。

「社会からの期待に応えられる自分でなくてはならない」と懸命に思う人がいる一方で、ごくまれに社会からの期待をどこ吹く風で受け流し、本当の自分を貫く人もいます。

しかし大多数の人は、社会的自分によって本当の自分を徹底的に抑えつけます。

「そんなことをしたら、怒られる」「それだけの能力はないから、あきらめよう」「そんな進路では、まともに生活できない」…などなど。

社会的な自分が、さまざまな思い込みやセルフイメージをつくることで、本当の自分が生きる目的に向かって生きていくことを阻止しているのです。

とことん抑えつけられれば、抵抗や反乱が生じるのは、古今東西の歴史が証明しています。

社会情勢と同じことが、人間の体の中でも起こります。

それが「病気」です。

社会的自分によって、自分の中の奥深くに封じ込められた本当の自分が「「このまま生きる目的に向かって生きることが許されないなら、元気でいても意味がない」と、さまざまな病気をつくり出していくのです。

これは、見方を変えれば、本当の自分からのメッセージともいえます。

つまり、今の自分が生きる目的とズレた生き方をしていることを、本当の自分が病気という形を使って、教えてくれているのです。

『本当の自分に出会えば、病気は消えていく』三笠書房