
私自身も、ある意味では歴史上の人物たちの真似事を行ってきただけなのです。
人生とは、つまるところ人真似なのです。
それでいいのです。
私はよく人に言うことがあります。
それは、誰か歴史上の人物の言行に触れて自分がその「何ものか」に感応すれば、その歴史上の人物と「同じもの」を、その感応した人も必ず持っているということです。
「同じもの」がなければ、人間は決して感応しません。
たとえば、西郷隆盛に感応した人がいれば、その人の中には「小なりといえども」、必ず西郷隆盛と同じような精神があるのです。
それが分かれば、歴史が途轍(とてつ)もなく面白いものになってくるでしょう。
そしてそのようなことが分かれば、生きている人間の影響力はもっと強いことが当たり前のように分かってきます。
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「耆(ろう)に学ぶ」
清水克衛 執行草舟 吉田晋彩 西田文郎 寺田一清 (著)
HSより
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