
世の中には健康を願い、成功を願い、富を欲しながら、もうガリガリするほどそういうものを欲しながら得られない、ということは運が悪いわけでもなく、神様がそうさせてるわけでもない。
実は、自分自身がアラヤ識の入口で失敗している、ということを知らなくちゃいけないんです。
「因果は同類にしたがう」、この法則をよく知る必要があるんです。
このことを知らずにいて、アラヤのなかに毎日、毎日、何かをインプットしつづけているのが我々の人生なんです。
日常、私ぐらい不幸な人間はいない、生まれつき自分は恵まれなかった、親が悪いとか先祖が悪いとか、私はまっ正直なもので、人にしょうっちゅう利用されるばかりで、いつまでたっても芽が出ないんだというような、マイナスのことばかり考えている人がいる。
そういう人がお金持ちになりたい、健康になりたいと願っても、アラヤのほうではそういうふうには働いてはいかないんです。
この世の中は、プラスとマイナスの二種類の性質しかないんです。
健康があって病気がある。
金持ちがいて貧乏人がいる。
成功があって失敗があり、夜と昼、高いと低い、おいしいとまずい、我々にとって利益のあること、ないことも含めて全部二種類の性質です。
頭で考えたことが、それと同類の感情が結び合わない限り、「念」にならない。
アラヤにインプットされないんです。
これは重大な秘密です。
つまり、この世の中に金持ちになりたいと思う人は大勢いるし、成功したいと思う人は大勢いる。
それなのになぜ得られないかという最大の原因は、日常の感情がマイナスになっていることが多いからです。
私の話をきいてるはなから、「念ずるだけで実現するなんて、世の中そんなに甘くないよ」なんてね。
否定的に思っている人がいるでしょう。
これはマイナスの考えです。
私はこの仕事をはじめてから、いろいろなスーパー成功者にお会いしたが、彼らに共通することの第一は、過去のグチ話をけっして話さないこと。
第二は、未来の希望についてのみ話すこと、そして自分はつねに運がよかったし、これからもよいに違いないと思っていることです。
知って知らずか、プラスの感情でプラスのこときり考えていないから、成功しちゃう。
まさに「因果は同類にしたがう」なんです。
我々は、いいことを願い、そして、それを暗い感情で打ち消さないかぎり、必ず成功、陽気のほうに向いて歩いていくことになるんです。
『得する人』日本経営合理化協会
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