
仕事は楽しむものではなく、いつも真剣でなければならないと思い込んでいる人があまりにも多いようです。
私が仕事に笑いを取り入れることの大切さを認識するようになったきっかけは、サウスウエスト航空について知ったことです。
サウスウエスト航空は優良企業です。
航空業界は競争が激しく、多くの会社が経営難におちいっています。
そんな厳しい状況の中で同社は利益を上げ続け、2004年には31年連続黒字決算を祝いました。
さらに素晴らしいのは、ハーブ・ケレハー最高経営責任者(CEO)がつくり上げた企業風土です。
従業員はおたがいに仲がいいし、お客にはいつも笑顔で接しています。
ケレハー氏は派手なパフォーマンスで有名です。
会社のイベントにはエルビス・プレスリーの格好で歌って会場を沸かせたり、社内のピクニックにはハーレーの大型オートバイに乗って登場したりしました。
しかし、もっとも有名なのは、サウスウエスト航空が他社との商標登録をめぐる争いをユニークな方法で決着させたことです。
相手企業の最高経営責任者との腕相撲で決めることにしたのです!
サウスウエスト航空の従業員はケレハ―氏といつもいっしょに楽しく過ごし、同社はマスコミにも取り上げられて無料で宣伝することができました。
しかし、彼が優秀な経営者であったことを見落としてはいけません。
安全性を常に最優先していましたし、顧客サービスについても妥協を許しませんでした。
ケレハ―氏は笑いを取り入れながらも真剣な姿勢で会社を運営し、サウスウエスト航空を優良企業に育て上げるという経営目標を達成したのです。
仕事を楽しむ姿勢が大切です。
真剣さを維持しつつ、仕事に笑いを取り入れるだけの心の余裕を持ちましょう。
引用:夢をつかむ方法
ジェフ・ケラー 著
ディスカヴァー
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