中島輝 「負の感情を捨てる方法」

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心理学 いいため話
画像:http://www.gatag.net/

《もし私があなたの立場だったら、私もきっと同じことをしたでしょう》

これは、私がカウンセリングでクライアントによくかける言葉です。

とても優秀なのに、一人で思い悩むところがあって、何度も自殺を図ってしまうクライアントにその言葉をかけた瞬間、彼は張り詰めていた緊張の糸がふっとほぐれて、わっと泣き出し、その直後に大きな安心感を得ました。

それは、「自分の不完全さ」を認められたことによる、人間としてごく自然な反応です。

この言葉は、アメリカを代表する心理療法家、カール・ロジャーズの「魔法の言葉」とも言われています。

相手の言葉を聞いて、聞いて、聞き続けて、最後にすべてを受け入れる。

これは自分自身にも有効な考え方です。

不完全な自分を受け入れるということです。

自分の中のどす黒い感情を認める。

そうした瞬間に、嫌われてもいいから、自分らしく生きようという勇気がわいてきます。

新しい自分が生まれます。

もし誰かに不満をもっていたら、その人も不完全だと気づくのです。

すると、その人の欠点もあまり気にならなくなると思います。

自分も不完全だし、相手も不完全なのだということです。

引用:負の感情を捨てる方法
中島輝 著
朝日新聞出版