
美空ひばりの「川の流れのように」をはじめ多数のヒット曲を作詞している作詞家の秋元康さん。
秋元さんは旅先のロサンゼルスでタクシーからおりて1歩目でウンコを踏んだことがあったそうです。
普通なら「ツイてない!」って思う場面です。ウンコは靴にツイてますけどね(笑)。
でも、秋元さんはウンコを踏んだときに、感動してその場から一歩も動けなくなったというのです。
ロサンゼルスでタクシーをおりた一歩目にウンコがある確率。
そしてそれを見事に踏む確率。
もしロサンゼルスの友達に電話をして迎えに来てもらっていたら、タクシーに乗ることはなかったのでそのままウンコは風化していたことでしょう。
犬がここを通る前だったらそもそもウンコはなかった。
すべてが重なったから、たった一通りしかない、このウンコを踏める確率にドンピシャで行き当たることができた。
その確率の低さに思いをはせたら、秋元さんは感動で一歩も動けなくなったというのです。
「これを踏めるやつは誰もいない!」と。「すごいな、おれは」と(笑)
そうです。ウンコを踏むことは必ずしも不幸ではないし、むしろウンコを踏んで感動する人さえいるのです。
不幸の根底には、それを不幸だととらえている「わたし」がいるということです。
不幸は外側(現実)にあるのではなく、内側(心)にある。
「わたし」のものの見方(思い込み)が、不幸の原因となっている。
そこに気づくと、何かあったときに一概に人のせいにしなくなります。
外に敵をつくらなくなってきます。
引用:ゆるんだ人からうまくいく。
ひすいこたろう 著
植原鉱治 著
ヒカルランド
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