
ある人が、合コンで集金係をやると名乗り出ました。
集金なんて面倒なだけですから、誰もやりたがりません。
「やりたければ、どうぞ」ということになる。
結局、この人は、支払いをカード払いにしてポイントをもらってしまいました。
あるいは、こんな例もあります。
お正月セールで売られる「福袋」。
毎年、この袋を買うために、開店前のデパートには長い列ができます。
しかし、寒空の下、じっと店が開くのを待っているのは大変です。
そこで、ある人は、代わりに列に並んで買い物をする「福袋購入代行業」を始めました。
あなたの目の前に、ある「問題」が発生したとしましょう。
その解決策を考えなければいけません。
じっくり時間をかけて、地道に解決していく方法もあります。
でも、ちょっとした発想の転換で、楽にゴールに到達できる方法があるとしたら?
「コロンブスの卵」のように、誰も思いつかないけど、誰にでもできる簡単な方法があるとしたら?
その「ずるい考え方」を実践した人は、正攻法によって長い順番を待つことなく、
いち早く「成功」という果実をもぎとることができるかもしれません。
●常識にとらわれず、自由な発想を可能にする考え方。
●最短ルートで問題を解決する考え方。
●お金や時間をかけずに目的を達成してしまう考え方。
それが、「ラテラルシンキング」という思考方法なのです。
このラテラルシンキングは、人をダマしたり、あざむいたり、不当な手段を実行するための思考法ではありません。
予想外で、斬新で、画期的で、しかもいち早く問題を解決してしまう考え方。
まわりの人が「あんなふうにやれば良かったんだ」とガックリし、思わず「ずるいッ!」と足を踏みならすような考え方なのです。
引用:ゼロから始めるラテラルシンキング入門
木村 尚義 著
あさ出版
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