
いまの子どもや若者は、大人をバカにしたり、先生を先生とも思わない人間が多いと嘆く人がいます。
しかし、彼らは、大人を尊敬しないのではなく、
したくてもできないでいるのではないでしょうか。
彼らに大人を軽んじるような言動が目立つのは、
若者が傲岸なのではなく、
大人の側に尊敬に値する重みがない、
大人の役割を果たしていない、
役割不全の大人が多いからだと思うのです。
つまり、若者のご機嫌をうかがうようなことばかりで、
叱り役、憎まれ役を果たす大人がいないからなのです。
親や大人が憎まれ役となって、叱るべきは叱り、
砂糖ばかりでなく塩も与えないと、
若者や子どもにものの道理が身に付かないし、成長できない。
上司と部下の関係も、まったくこれと同じだと思います。
引用:理屈はいつも死んでいる
高原 慶一朗 著
サンマーク出版
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