
それぞれの職業には、それぞれの才能が必要です。
野球の選手とサッカーの選手でも、
それぞれにふさわしい人がなります。
政治家には、政治家にふさわしい人がなります。
みんながみんな、同じような人であれば、
世の中のさまざまな職業を、だれがやればいいのかわからなくなります。
だから、ほとけさまは、いろんな人をつくられたのだと思います。
ほとけさまは、みんながそれぞれ得意な分野で活躍し、
他の人々を助けてあげることを望んでおられます。
みんなが助け合って生きることが、
ほとけさまの希望なのです。
ですから、一人の人が何でもできるようにならなくていいのです。
自分に不得意なものがあってもかまいません。
それぞれの人が自分の得意なものをしっかりと勉強して、
他の人を助けてあげなさい…と、考えておられるのです。
引用:自分の中の大事なもの
ひろ さちや 著
毎日新聞社
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