人のために動けるというのは、例外なく人を動かすのもうまい

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仕事 いいため話
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「使い上手は使われ上手」という言葉がある。

要するに、人をうまく動かそうと思えば、自ら率先して人のために動かなくてはいけないということである。

わたしもこれまでに多くの社員と接してきて思うのだが、若いときから気働きのきくという人物がいる。

数は少ない(20人に1人ぐらい)が、彼らは上司が指示を出す前にそれを先読みしてタイミングよく物事を提案してくる。

(中略)

人のために動けるというのは、例外なく人を動かすのもうまい。

人のために動くといってはいるが、実際は自分の考え方を通したいと思っている上昇志向の強い人物のことである。

すなわち、上司から指示を受ければ、全面的にその指示に従わねばならない。

だが、いわれる前にやれば、かなりの部分で自分の裁量が発揮できる。

この自分の考えを通したいという気持ちが、上司、部下を問わず相手に対する説得力につながり、結果的に人が動くのである。

もう一つ、主体的に人のために動いてきた人は、どういう言い方や態度をとれば気持ちよく人が動くのかを、自分の経験と照らし合わせてみることができる。

自分にできないことを命令したり、イヤなことを押しつけられれば反発したくなるのが人間の心理だ。

こんなことも経験からわかっている。

水は上から下にしか流れない。

これと同じ理屈で上昇志向を持っている人には人を動かすエネルギーが生まれるが、上昇志向の希薄な人にこのエネルギーは生まれない。

引用:「人を動かす人になれ!」
永守重信 著
三笠書房