
私のコーチングの師匠である平本あきおさんは、ホームレスになってしまったときに、
落ち込むことなく、いかにしてこの体験を成功に至る美談にできるかを考えてワクワクしていたそうです。
端から見れば苦労をしている最中でさえそうなのです。
過ぎてしまったことならなおさら、ムダにせずに利用できるはずです。
失敗をした体験も、ご本人にとっては思い出したくもないことかもしれません。
しかし、同じようなことが未来に起こるかもしれません。あるいは後輩が同じ状況に陥る可能性もあります。
そんなときのために、失敗から教訓を引き出しておけば、自分にとっても2度目の失敗を防げますし、
後輩にとっては、失敗を回避するために貴重な情報となります。
「これはムダな体験だった」と思った瞬間から、その体験は本当にムダな体験になってしまうのです。
出来事や体験をムダにしたらもったいないです。
あらゆる偶然や出来事、体験は、振り返って教訓やエッセンスを抽出していくと、人生は限りなく豊かなものになっていきます。
多様な視座から吟味する癖をつけていきましょう。
ジョブズは、Stay foolish と言いました。
ムダを恐れるよりも、ムダなんてないのだと開き直り、バカになってどんな体験も活かしてしまいましょう。
引用:結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる
藤由 達藏 著
青春出版社
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