
周囲の予想をくつがえして、ダントツの成功をおさめる人もいる。
元バスケットボール選手のマグジー・ボーグスもそのひとり。
身長160センチで、NBA史上もっとも低身長の選手と言われた彼は、若い頃、バスケをあきらめろと周囲の全員から言われた。
背が低すぎるから、お前には無理だと。
しかし、ただひとり、当のマグジーだけは自分のことを信じていた。
彼にとってバスケットボールに必要なのは、身長ではなくひたむきさだった。
世界最強のバスケットリーグで合計14シーズンをプレーした後に、引退したマグジーは、自伝にこう書いている。
「僕は常に、コートで一番背の低い男だった。
だから、身長180センチの選手の戦い方は、さっぱりわからない。
僕にわかるのは、ボールは宙に浮いているより床についている時間のほうが多いこと。
床はマグジーの領域だ。ここは誰にも譲らなかった」
引用:ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう
エリック・ベルトランド・ラーセン 著
山口真由 監修
鹿田昌美 訳
飛鳥出版
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