「最後の1ピース」を人に譲れるか?

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考え方 いいため話
画像:http://www.gatag.net/

古代エジプトの、ツタンカーメン王の墓を発見したハワード・カーターは、それまでの長い探索の費用を負担し続けた、スポンサーであるカーナヴォン卿のために、あることをしました。

それは、いよいよツタンカーメンの墓が見つかったかもしれないぞ、この石の板をこじあけたら、そこには財宝が眠っている確率が高いぞ、というときに、ロンドンに電報を打ったのです。

そして、カーナヴォン卿がエジプトに到着するまで、最後の一仕事を保留にして待ったのです。

途方もない時間と苦労の末の、最後のこの待ち時間ほど、長いものはなかったでしょう。

ようやく到着したカーナヴォン卿にハンマーを渡し、人類最大の発見の扉をひらかせました。

あたかも「この発見はあなたによるものですよ」と言わんばかりに・・・。

また、ヒットしている料理屋というのは、一つの共通点があります。

完成させないで客に料理を出す。

ジグソーパズルでいうところの「最後の1ピース」を客に埋めさせる。

彼ら料理人が言うことは、料理人の手でなされた「完成」は、価値を下げる、ということ。

この「最後の1ピース」を埋めさせることで、客を料理人側に引き込み、そこに自己投影させ、あたかも自分がその料理人側であるかの錯覚を持ってしまう・・・。

引用:指名される技術
堀江貴文 著
斎藤由多加 著
ゴマブックス