
モチベーションは誰かに習って、誰かに焚きつけられて、アップするものではありません。
なぜなら、モチベーションを上げることができるのは本人だけだからです。
どんなチームにも必ず仕事の覚えの悪い人はいます。
やるべき作業がうまくできないことを自覚していれば、萎縮することもあるでしょう。
そこへまわりが「やる気を出せ」と言っても効果はありません。
そうした人の力を引き出すには、その人の活躍できそうな仕事を作り、小さな成功体験によって自信を与えることが大切です。
簡単なことでもきちんとできたら大げさなくらいに褒めていく。
指導役の先輩たちは、経験の浅いキャストがスムーズに仕事を進められたら、その働きに注目し、「よくやったな」と声をかけます。
そのひと言でモチベーションが上がるわけではありませんが、「見てくれている」という印象は胸に残るわけです。
この「自分を認めてもらえた」という感覚は自信を育み、先輩への信頼感にもつながっていきます。
こうした成長のきっかけとなる、簡単な仕事にぴったりのアイテムが、マニュアルです。
そこに書かれている作業の目的と簡潔な手順に沿っていくと、誰もが平均点以上の成果を出せる。
問題は先輩が、それを「できてあたり前だ」と見ているか、「よくできたな」と褒めるかどうかです。
引用:ディズニーのすごい仕組み
大住力 著
かんき出版
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