
「麦わら帽子は冬に買え」
「犬が西向きゃ尾は東」
「人の行く裏に道あり花の山」
「大衆は、常に天井を買い、底値を売る」
「もうはまだなり、まだはもうなり」
「相場は悲観の中に生れ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」
いずれも、株式相場の格言です。
要は、「人と同じことをしていてはダメですよ」という意味です。
これは、ビジネスも同様です。
飲食業について言うと、開業後、3年後に生き残っている確率は3割、10年後に生き残っている確率は1割だと言われています。
つまり、3年持たない7割、10年持たない9割が大半であり「普通」なのです。
普通の考えや普通の行動が導く結果は、消えゆく「普通の7割」「普通の9割」になるだけです。
普通ではないから、「生き残る3割」「生き残る1割」になれるのです。
しかも、10年後に生き残っている1割は、生き残っているというだけで、もちろん全てが繁盛店という訳ではありません。
だから常に、「『3割・1割』の考えをしているか?『7割・9割』の発想になっていないか?」と、自らを戒めておかないといけません。
だから、低い方に流れてはいけないし、安易に妥協したり、逃げたりしてはいけないのです。
引用:「繁盛本 街場の飲食店に学ぶ商売繁盛200の教え」
河野祐治 著
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