
世界のトップのテニス選手を身近で見ても、いい成績を残している選手は、常にマイナーチェンジを繰り返しているということに驚かされます。
1年前の自分よりも何かを積み上げなければ、厳しいプロの世界で生き残っていくのは難しいということなのかもしれません。
技術も、肉体も、メンタルも。
しかし、自分の何かを変えることは至難の業です。
明らかな欠点を指摘されても修正することに抵抗感がある場合がありますし、そこを直したら別のところに影響が出ることもあります。
何かを修正しても、すぐに成果が表れるわけではないようです。
辛抱や我慢が必要なのですが、結果が伴わなければまた逆戻りするケースも出てきます。
マイケル・チャンコーチが加わったことで錦織選手が大きく変化したのは事実だと思います。
もちろんコーチの功績もありますが、アドバイスを取り入れて自分のものにした錦織選手の能力があったからこそ。
すばらしい提案も実践しなければ意味がありません。
引用:錦織圭 限界を突破する瞬間
石井大裕 著
KADOKAWA
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