
自分の年齢が上がってくると、年少者に対して横柄な態度をとりがちになる。
年齢が上がれば、そこそこには昇進するので、地位も上になる。
だから、どうしても横柄になりがちである。
「俺は先輩なんだからな!」
「俺のほうが、役職が上なんだぞ!」
そういう意識は、人と交際する上での邪魔にしかならない。
だから、年齢が上がってきたら、なおさら“謙虚な姿勢”を身につけるよう、たえず自分を戒める気持ちでいたほうがいいと思う。
西郷隆盛は、訪問者がたとえ無名の若者であっても玄関まできちんと見送り、「あいがとごわした(ありがとうございました)」と畳に手をついて頭を下げていたといわれる。
「西郷どん」とだれからも慕われたのは、そういう謙虚な人柄のおかげもあったろう。
田中角栄さんは、料亭の女将さんに対してだけでなく、下足番の人に対しても深々と頭を下げていたという。
そういう謙虚な人だったから、官僚からも、他派閥の人からも好かれたのだ。
引用:「人たらし」のブラック交際術
内藤誼人 著
大和書房より
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