
僕らが若い頃、大人たちからよくこう言われたものです。
「若い時の苦労は買ってでもしなさい」
若い時に苦労を経験しておくと、いつかその苦労が花開いて良いことがある。
それに、自分が苦労をしておけば、他人の心の痛みがわかる人間になれる。
苦労という経験の中にたくさんの意味があるんです。
「苦しさを労う(ねぎらう)」と書いて苦労です。
日本人は、苦労という言葉をすごく大切ににてきたんです。
なぜなら、苦労をねぎらうとき、
「御苦労様!」
と、苦労に「御」と「様」を付けるんですから。
スゴイと思いませんか?こんな国は他にありません。
お月様、お天道様、お地蔵様、神様、仏様、お釈迦様・・・。
日本人が昔から「様」を付けて呼んできた言葉です。
無条件に尊敬するものに対して付けるのが「様」なんですね。
「苦労」も同じ扱いなんです。
引用:「あっ!命の授業」
ゴルゴ松本 著
廣済堂出版
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