
一人さんは「自分の人生は喜劇」と決めてるの。
だから、オレの人生、おもしろくてしょうがない。
何が起きてもおもしろいんだよ。
だって、オレは、喜劇なんだよ。
だけど、なかには「悲劇」と決めてきている人もいる。
そういう人の人生って、なんでも悲しくて、何しても泣くんだよ。
だけど、その悲しいドラマ、本当は、いとも簡単に変えられるの。
脚本、変えればいいんだよ。
それで、オレたちはね、主役で脚本家なんだよ。
だから、一人さんは、たとえ、ものすっごい苦労がきたって、「笑い」なんだよ。
ふつうの人なら自殺しちゃうようなことでも、オレだったら大笑いなんだよ。
なぜかというと、「喜劇だ」って決めてるから。
だから、おかしくてしょうがない。
いろんなことが起きるとね、おもしろくてしょうがないんだよ。
この世の中ね、おもしろいと決めれば、全部おもしろいんだな。
だから、みんなも、自分の人生、自分で決めたほうがいいよ。
自分の人生な、成り上がりでもいいんだよ。
ウチにはお金がないんです…ということは、成り上がりになれるんだよ。
あのな。
昔から、代々お金持ちの家はお上品、と決まってるんだよ。
オレたちは成り上がり。
成り上がりには、成り上がりのよさ、というのがあるんだよ(笑)。
外車を買って、いい女を隣に乗っけて、って、成り上がりじゃなきゃできないことがあったりするんだよな(笑)。
それをいちいち「自分は成り金だから」とか、いっちゃいけない。
成り金は、お客さんを喜ばせて利益を出して、雇用を作って、って。
正当なる努力をして成り金になったんだから、エライんだよ。
人生は、楽しむ気になりゃ、どんなことをしても楽しめるんだよ。
だから、自分が主役、主導権を握ってないとダメだな。
引用:『斉藤一人 自分さがしの旅』
KKロングセラーズ
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